〔第69回解読文・解説〕

解読文

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解説

先触(さきぶれ)とは江戸時代、役人や貴人が旅行する際、あらかじめ沿道の宿駅に人馬の継ぎ立てや休泊などを準備させるための命令書です。第69回の文書は、守随(しゅずい)家の役所の役人が江戸から長岡の御秤役所に向かうので、板橋宿から三国通越後長岡までの宿場に対して人馬継ぎ立てを命じる文書です。

幕府は京都の神(じん)善四郎、江戸の守随彦太郎をそれぞれ京都・江戸の秤座(はかりざ)に指定して、この両座に全国同一規格の秤を製造販売する権利を独占させました。秤の精度保持と「似せ秤」を取り締まるために秤改がおこなわれていました。

資料請求番号:E1015-54